神戸の食パン

『青谷ベーカリー』へのアクセスは、一心不乱に坂道を登るべし。でも苦労した後のカツ玉子ロールの味は最高!

坂の上のレトロなパン屋さん『青谷ベーカリー』

食パンとは少し話題がそれますが、神戸のパンを紹介するうえで、ここは外せないというお店があります。

そのお店にたどり着くには、アクセス的に少々難関が待ち受けており、なんとか頑張ってクリアすれば最高の美味しさに出会えます。

『青谷ベーカリー』は昭和の時代からずぅっと変わらない素朴な味わいで、地元の人々や近所の女学生たちから絶大な支持を集めている、街のレトロなパン屋さんです。

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神戸は山と海に囲まれているので坂道の多い街です

神戸は山と海に挟まれた地形で、その幅が狭く山からすぐ海につながるため、坂道のとても多い街です。

須磨浦公園あたりでは、山から海まで200mぐらいなのではないでしょうか。

ちなみに坂道のこう配を示す数値で、8%を超えると急な坂に分類されますが、須磨にある通称キツネ坂はなんと42.6%という驚愕的な数値を示しています。

同じ関西圏の京都や大阪と比べて、自転車が走っていることが少ないのは、坂道に起因するところが大きいと思います。

『青谷ベーカリー』へのアクセスは、そんなジェットコースターのような坂道ではありませんが、それでもなかなかの急こう配が続く坂道を登って行く必要があります。

公共交通機関では、神戸市バスの2系統で行けば、すぐそばにバス停があるので楽ちんなのですが、電車で行く場合は阪急電車の王子公園駅が最寄りになります。

王子公園駅からは、元気よく歩いて15分ほど。

真夏や雨の日などは、ついトボトボと歩くことになってしまいますので、20分はかかると思います。

しかもその間は全て坂道を登っているという行程。

地元の人は慣れているんでしょうが、初めて行く方はスニーカーで行くことが必須条件です。

周辺には女子高が3校、公立高校が1校ありますので、平日は若い学生の街になります。

また、休日になると王子動物園を訪れる人々でにぎわいます。

『青谷ベーカリー』は歴史ある老舗パン屋さんです

『青谷ベーカリー』の創業は1954年。

なんと今年は創業65周年になるんですね。

ちょっとお店の見た目は山小屋ロッジ風なデザイン。

やはり頑張って坂道を登り切った人々への演出を意識しているのでしょうか?

今来た坂道を振り返って、遠くの海を見て、少し息を整えるといいでしょう。

そして念願のお店に入ると、そこには美味しそうなパンが勢ぞろいしています。

そして何と言ってもここの名物はロールパンです。

もちろん単なるロールパンでは無くて、マヨネーズで和えたタマゴサラダや、ハムカツや、コールスローなど、様々な具材が挟まったオカズパンなのです。

値段はハムカツとタマゴが入ったカツタマロールが210円で、それ以外は190円です。

オススメは「最も値段の高い」カツタマロールです。

パンの食感はコッペパンそのものと言うか、昔、小学校の給食で食べたような、表面は少し硬くて、中身は若干パサつきぎみの柔らかさなんです。

パンそのものが無茶苦茶美味しいわけではないのですが、少し緩く和えられたタマゴサラダの水分がパンに吸収されることで、しっとり感が生まれ、ハムカツを包み込むようなパンと具材の一体感を作り出します。

ロールパン1個のサイズは手のひら縦ぐらいの大きさなので、男性で空腹時なら3個はイケます。

女性でもこれでお昼にするなら、2個は必要だと思います。

私はこのカツタマと野菜ロール、そして何かほかの総菜パンをチョイスすることが多いです。

食べるときは、電子レンジでほんの軽くチンすることをオススメします。

やりすぎるとダメですが、ほのかに温かくなる程度が頃合いです。

王子動物園で食べるという手もあります

真冬の時期はちょっと厳しいですが、例えば桜の咲くころなどは、近くの王子動物園付近で食べるのもありです。

子供連れで行くなら是非ともオススメですが、カップルやお一人様でも十分楽しめると思います。

神戸市立王子動物園は、1951年に開園し今年68年目を迎えます。

国内初、チンパンジーの人工飼育を行い、数々の著書もある故亀井一成氏という全国的にも知られた飼育員さんもおられ、神戸の子供たちからとても親しまれている施設です。

そして、なんといっても王子動物園にはパンダとコアラが飼育展示されています。

パンダとコアラを同じ場所で見られるのは、国内で唯一、王子動物園だけです。

園内は80,618㎡と広く(京都市立動物園は41,383㎡)約130種、800点の動物たちがいます。

また桜のシーズンには、約480本のソメイヨシノが咲く王子動物園は、神戸市内でも有数の桜の名所として知られており、ライトアップされた園内を通り抜けることができます。

この「夜桜通り抜け」は阪神・淡路大震災で被災された方々を励ますために、1998年より開始されました。

なお「夜桜通り抜け」開催時の入園料は無料ですが、1人100円の桜募金に協力する必要があります。

残念ながら夜間のために動物たちは見ることができませんのであしからず。

<王子動物園へ行きたくなったらこちら>
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また、王子動物園周辺には『原田の森ギャラリー』や、『兵庫県立美術館』などもあって、アートに関心ある方ならそっち方面へ坂を下って行くのも楽しいと思います。

『青谷ベーカリー』のまとめ

  1. 『青谷ベーカリー』はロールパン(コッペパン)にいろんな具材をサンドしたおかずパンが美味しいお店です。
  2. アクセスは坂道をテクテク登る必要がありますが、着いたときの嬉しさは格別です。
  3. 急な坂道なので、スニカーを履いて向かわれることをオススメします。
  4. 天気のいい日は遠足気分で王子動物園や、周辺の美術館を訪れるのも楽しいです。
  5. パンダとコアラを一度に見られるのは、国内唯一、王子動物園だけです。
  6. 王子動物園は、桜のシーズンは、夜間通り抜けがあります。

住所:神戸市中央区中島通1丁目2−9
電話:078-221-5934

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